禿げシミュレーションver.1.1
1日に100本髪が抜けても禿げないのかという記事を覚えているでしょうか。
今回は、こちらの改良版(ver.1.1)をつくってみました。
変更点
変更点は以下の通りで、ヘアサイクルの導入とランダム性の導入が主な変更点です。
ヘアサイクルを導入
1日にランダムに必ず100本抜ける設定を変更し、ヘアサイクルに基づいて成長し、確率で抜けるように変更しました。 ヘアサイクルとは、髪の毛の誕生から抜けるまでのサイクルのことで、成長期、退行期、休止期があるようです。
- 成長期:髪の毛が成長する期間。4~6年間。禿げる人はこの期間が短い。
- 退行期:成長が止まる期間。2~3週間。
- 休止期:髪が抜ける期間。5.3~8.0ヵ月間(ヘアサイクルの約10%)。
髪の毛ごとにヘアサイクルを定義
髪の毛はそれぞれヘアサイクルが異なるようなので、上記の期間範囲内で各髪の毛にヘアサイクルを割り当てました。
髪の伸びる長さを変更
髪の伸びる長さを0.3mm/日から、0.3~0.5mm/日に変更しました。
シミュレーションを開始する
初期設定
- 髪の毛はすべて3.0mm
- 各髪年齢はランダムで割り当て
- 各髪にヘアサイクルを割り当て
- 毛量は10万本
シミュレーション結果
1本あたり平均350~400mmで推移しており、禿げる気配がありません。
考察
結果を見る限り禿げる気配がありません。
しかし、今回は100本/日抜ける設定を強制していません。ヘアサイクルを実装してその条件内で自然と抜ける本数が決定しています。 この条件下で1日平均何本抜けているか調べたところ約53.5本でした。
自然に抜ける本数は53.5本/日でしたが、このシミュレーションでは外部の刺激による脱毛(洗髪など)を考慮していません。 ちなみに、洗髪による脱毛は1日に脱毛する毛量の5~7割を占めるとのことです。 洗髪による脱毛を考慮すると丁度100本/日くらいになり、シミュレーション自体はうまくできているように思います。
洗髪による脱毛についてはver.1.2で実装する予定です。 実装後再びシミュレーションした後、成長期の期間を狭めると実際に禿げるのかのシミュレーションもしていきます。