1日100本髪が抜けて本当に禿げないのかシミュレーションした
どうしてつくったのか
ある日のtwitterTL、こんなつぶやきが目に入りました。
「髪の毛は1日に100本も抜けるらしいけど、禿げないのかな」
確かに。これは前々から気になっていた事なのですが、スルーし続けて来たしょうもないゆゆしき懸念です。
そこでこの度、少しだけ真剣に考えてみようと決意し、簡単なシミュレーションをしてみました。
シミュレーション
髪の毛のライフサイクル
この度想定する条件はたったこの2つですが、本来はもっと繊細な条件でしょう。
- 髪の毛は平均100本/日のペースで抜けると言われている
- 髪の毛は平均0.3mm/日のペースで伸びると言われている
例えば、次のようなことが考えられますが今回は考慮していません。
- 髪が長くなるほど抜ける確率は高くなるだろう
- 「禿げ」の基準として太さも関係あるだろう
- 禿げやすい人は1日の脱毛本数が平均より多いだろう
- 禿げやすい人はそもそも絶対的に本数が少ないだろう
(ふと出生率とか寿命とかなんか本当に人間みたいだなと。)
いざシミュレーション
下記の初期状態からスタートし、10年の経過を見守りました。
- 本数は10万本
- すべて3mmの状態
シミュレーション結果
結果のグラフがこちら。
グラフを見ると、禿げることなく髪は増えています。とりあえず1日に100本抜けても禿げ無さそうですし、100本抜けててもおかしくないでしょう。(めでたしめでたし)
1年で1本あたり平均どれくらい伸びたか
ちなみに、1年で1本あたり平均何cm伸びているのか見てみましょう。
【経過年:総長さ(1本あたりの長さの前年比)】
1年経過:936,398 cm(+9.0cm)
2年経過:1,566,829 cm(+6.2cm)
3年経過:2,003,855 cm(+4.4cm)
4年経過:2,307,447 cm(+3.0cm)
・・・
9年経過:2,894,285 cm(+0.5cm)
10年経過:2,923,743 cm(+0.3cm)
グラフからもわかるように、最初のほうは順調に伸びていますがだんだんと総長さの伸びが悪くなります。
理由は簡単で、抜ける髪の長さが長いほど抜けた時の損失が大きいからです。髪の総本数と1日あたりに伸びる長さが決まっているため、だんだんと損失を賄うのがしんどくなります。
長生き世代が多いほど若者世代の負担が増えるのです。
そのうち髪の総長さは減ってしまうのか?
グラフを見て思った人が居るかもしれません。
「髪の総長さはこのまま頭打ちになるのか、それとも減少してしまうのか。」
次のグラフは、30年見守ったグラフです。
髪の総長さは30,000mで頭打ちのまま下がりません。つまり1本あたり平均30cmから伸びないのです。
また、初期値3mmのを10mmに変更しても結果は同じでした。
(まぁ通常、髪は数か月で切るため長期間考慮する必要は無いでしょうが…。)
まとめ
1日100本髪が抜けても禿げない。(机上の理論では)
今後の課題
もう少し条件を繊細にしてシミュレーションしてみたい。
今回はすべて一般的な平均値で固定してシミュレーションしているため、正規分布でばらつきを出すなどしてシミュレーションしてみたい。
髪の毛の総本数の頭打ち数は、何によって決定されるのかを調べたい。